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2008年4月

2008年4月30日 (水)

「あと」と「光堂」

先週末4月26日、27日と旅行へ行ってきました。

平泉・遠野です。

岩手県は初めてです。私は昨年まで静岡在住でしたから、東北

は遠くてね。東京に戻ったのを機に北への旅行をと考えました。

私は「戦国絵巻ポップス」を創るくらいですから、歴史マニアなん

ですよ。ですから、平泉はいつか行ってみたい垂涎の地でした。

奥州藤原氏が築いた北の都、当時京都をも凌ぐとまで言われた

黄金楽土の中心地を是非見たいと思っていました。

で、行ってきました平泉、見に行きました中尊寺。

芭蕉は「おくのほそ道」にあるようにこの平泉で二句詠んでいます。

「夏草や 兵どもが 夢のあと」「五月雨の 降り残してや 光堂」

そうか、そうだったのか。はい、さすがは芭蕉、この通りなんです。

要するに「あと」しかないんです。

中尊寺と並ぶ名勝毛越寺も残っているのは庭園だけ。他は全て

「●●本堂跡」みたいな柱が立っているのみ。無量光院に至って

はただの広場です、そうです「無量光院跡」ですね。

また、中尊寺もですね、往時のまま残っているのは金色堂ただ

ひとつ。はい、ここで芭蕉のもう一句ですね、光堂とはもちろん

この中尊寺金色堂のことです。つまりこの二句、「あと」と「光堂」

これが全てなんですよ、ははは。

Img_1764_5

いや、もちろん、火事や兵火で焼失したのは知ってはいましたけ

ど、実際目の当たりにすると寂しいじゃありませんか。

その上、そうした過去から学んだのか、唯一残っている金色堂の

過保護ぶりったらありませんでした。金色堂を守るためガラスケ

ースで完全防御。そのガラスケースごと覆堂の中に安置するとい

う徹底的な体制ですな。覆堂が燃えても防火ガラスが守るのかな。

もちろん、失いたくない。金色堂まで失うわけにはいかない、お堂

には奥州藤原氏四代のミイラがあるそうですしね、その気持ちは

よく分かるのですが、金色堂って、やっぱり建物だからガラスケー

スの中にあっては興ざめ、黄金のお堂が吹きっさらしで立ってい

る、もしくは少なくとも覆堂の中にある、こういう姿を見たかったな。

中尊寺のほかの部分が燃えたのは建武の新政の頃の火事だそ

うです。どうですか、今ならもうちょっとましな防火体制がとれるん

じゃないかと思うんですけどね、ダメなのかな、ちゃんとそびえ立つ

中尊寺金色堂って。逆に今の時代恐いのは「人」なのかな?つま

りは放火ですね。韓国の南大門みたいなケースですね。確かに

人の悪意は防ぎきれないもんなぁ。

今、中尊寺を含めた平泉は「浄土思想を基調とする文化的景観」

として世界遺産登録も間近と聞いています。

「あと」と「光堂」しか残っていなくて「文化的景観」かぁ、う~ん、ど

うもしっくり来ないなぁ。

正直、京都や奈良の寺院群からすると見る者にとっては決定的に

ボリューム感が欠けている気がしました。

まぁ、私の期待が大き過ぎたのか?

明日は遠野編をお送りする予定です。あくまで予定よ(笑)。

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2008年4月29日 (火)

音楽を旅する~タンゴ編

一応シリーズにしようと言った手前、最初なので続けて書きます、

「音楽を旅する」の2回目。

前回私は、ヨーデルを聴いてワールドミュージックに目覚めた、

そのように書きました。とは言え、初心者ですから、いきなり「●

●族の舞踊音楽」みたいに想像もつかない音楽を聴こうとは思

いませんでした。どちらかと言うと、その名前を聞いてその中身

もおよその見当がつく音楽、日本人であっても一度や二度は触

れたことがある、そういう民族音楽を求めました。

つまり、ヨーデル同様、ヨーデルと聞けば、「ヨ~ホレイヒ~♪」

が頭に浮かぶように、そんな短絡的なイメージが作れる比較的

馴染みのあるもの、いわば入門編から入っていくことにしました。

例えば、ブラジルのサンバ。これならサッカーの応援などのイメ

ージもあり大体の姿が想像出来ます。あるいはフラメンコ、これ

も割りと馴染みがある、これは「オレーッ!」のイメージかな。

そして、私が選んだのはタンゴでした。

これも想像が容易。アルゼンチンの国民的なダンス音楽です。

「タッタッタッター タラララッター♪」っていう名曲「ラ・クンパル

シータ」の旋律は日本人でも一度は耳にしたことがありますから。

で、私がタンゴを聴くに当たり選んだのが、アストル・ピアソラ

です。

何しろCDショップへ行けば分かりますが、タンゴの世界で固有

名詞で欄が設けられているのはこの人くらいのもんです。それ

ほどに有名。私はこっから入ればいいかな位に気楽に考えて

いました。しかし、それはとんでもない間違いだった。

ピアソラは最高です。流れるようなリズム感があります。清流が

サラサラ行くような心地よさがあります。強いて言うならモーツァ

ルトの音楽から感じるものに近いかな。いや、強いて言うなら、

ですけどね。しかし、何て言うか、ピアソラはタンゴじゃなかった。

いや、タンゴなんですけど全く新しいタンゴを創っているのです。

私は初めてタンゴを聴くのだ。そこに全く新しいタンゴでは無理

があります。古いタンゴも聴いていないのだから、新しいも何も

ないし。そこには私が短絡的に描いていたタンゴの姿は微塵も

ありませんでした。そこで、方針変更。もっとスタンダードな人に

しよう。それが無ければオムニバスで行こうということにしました。

書籍などでちょっと調べたりもしたかな。その結果、私はファン・

ダリエンソをターゲットにしました。

アルゼンチンではタンゴの楽団の話をする時、誰もファン・ダリ

エンソを好きだとは言わないそうです。そして他人にも尋ねない、

「ファン・ダリエンソ好き?」とか。それは好きなのが当たり前だか

らなんですって。タンゴが好き=ファン・ダリエンソが好きというこ

となのです。と、ライナーに書いてありました。これは凄いじゃない

ですか、期待に胸が膨らみました、もう巨乳ですよ。

正にタンゴ。どこから聴いてもタンゴ。「タンゴとはこれか!」って

一発でやられましたよ。かっこいい~。私が描いた短絡的なイメ

ージもちゃんとフォローしていてくれましたし、「ラ・クンパルシータ」

も入ってました。

優雅で華麗、規則正しく誠実、それでいて哀愁がそこはかとなく漂

う。何やらヨーロッパのエスプリとでも言うような気品溢れる音楽で

す。こんなのもラテンのノリにあるんですねぇ、奥が深い。

そして更に驚きなのが、このファン・ダリエンソを聴き込めば聴き込

むほど、あのピアソラの音楽がタンゴに聞こえてくるんですよ。最初

はクラシック音楽にさえ聞こえたものが、やはりタンゴだったと分か

ってくるんですねぇ。その後私はピアソラのアルバムを二枚追加しま

した。どれも世界最高水準と言える音楽、タンゴを超えたタンゴです。

そうだな、ジャズトランペットに例えると、ファン・ダリエンソがルイ・ア

ームストロング、アストル・ピアソラはマイルス・デイヴィスって印象、

権威と革命児。

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音楽を旅する~ヨーデル編

音楽を聴いて世界を旅をする。まぁ、兼高かおるじゃないけれど、

こんなことを考えたりすることはないでしょうか。あれ、ない?す

みません、私はそれこそしょっちゅうそんな事を考えていますけ

どね。

そんなわけで「音楽を旅する」、今後ちょっとシリーズにしてみよ

うかと思っています。

世界中何処へ行っても音楽はあります。でも、その音楽の響や

音色、あるいは旋律と言ったものは場所によって違います。これ

を追いかけるっていうのは実に楽しい。正直その音楽を聴いた

からといってその国を旅した気分になるものではないけれども、

別にそんなことは重要ではない、その国の音楽を聴いて、思い

を馳せる、それだけで充分楽しめるというものなのだ。

いわゆるロックなどのポップミュージックではない音楽。あるい

はそのルーツとなる音楽、ブルース、カントリー、ゴスペルなどと

も違う音楽、また、ジャズやクラシックでもない。要は通常耳に

する音楽とは趣を異にする音楽というのは世界中にあるわけで

す。私がそんな音楽と出会ったのはもう随分と昔のことです。あ

れは、私が浪人生の頃、当時千駄ヶ谷にあった河合塾に通って

いたのですが、週末は毎週CDを物色するために新宿まで出掛

けていきました、新宿のテイトムセンですね。今はあるかどうか

分からないが、エスカレーターで地下に降りると広い売り場があ

ったなぁ。デカイ店だった。

私はいつものようにCDを見ていたのだが、ふといつもは踏み

入れないコーナーへと行ってみました。みなさんもありませんか、

いつも行くショップだけど素通りしているコーナー。その時は「そ

ういえば、ここらへんには何が置いてあるんだろう」と単純に疑問

に思って立ち止まった、そんな程度のことだったと思います。

そのコーナーは世界各地の民族音楽のコーナーでした。

当時エスニックサウンドなんて言葉はありませんでした。ワールド

ミュージックとさえ呼ばれていなかったと思います。

私はあまり興味が無かったのですが、一枚のCDに目が止まりま

した。

「ヨーデルのすべて」

そうです、ヨーデルです。

みなさんも一度は耳にしていると思います。主にスイス・アルプス

地方で歌われる地声と裏声を交互にかつ素早く切り替える歌唱

法です。って言葉で説明しても分からん。そう、例えば「アルプス

の少女ハイジ」の主題歌のような歌とでも言うんでしょうか、「ヨ~

ホレイヒ~♪」っていうやつですね。

私にもそんなイメージがありました。あるだけにちょっと本物を聴

いてみたくなったのですね。まぁ、話の種にでもなるかなと思いま

して。

素晴らしかった。ヨーデラーたちの声は奇跡だよ。美しすぎる。

特にマイスターヨーデラーと呼ばれる名人たちの技巧には惚れ

惚れしました。まぁ、曲名を言ってもピンと来ないかもしれません

が、もし聴く機会があったら参考に。

「カッコー・ヨーデル」、はい、ヨーデルの世界では誰もが知って

いる屈指の名曲です。これは正にスイス・アルプスを思い起こさ

せるんですよ。それも朝かな。深呼吸したくなる、本当ですよ。

そして、もう一曲、「楽しい人々」、なんか間抜けなタイトルですが、

私の一番のお気に入りです。地味な曲ですけど、ヨーデルの技

法が高度で、聴いていると、「おぉ、凄い」と単純に思わせてくれ

る。「あぁ、ヨーデルを聴いてる」(おっ、韻を踏んでる)と思わせて

くれる曲ですね。

また、一口にヨーデルと言っても色んなスタイルがあって必ずし

も「ヨ~ホレイヒ~♪」ばかりじゃないということも分かりました。

その中には確実に私の好みにバチっと来るものがありまして、

当時しばらくはそればっかり聴いていたような気がする。後で本

で読んだ話ではこの「ヨーデルのすべて」というCDはかなり良く

出来た編集で内容が濃く、入門者にはうってつけだったらしい。

幸運でした。

そんな訳で私は世界の民族音楽の扉を開けてしまいました。

その後の散財を考えると、「開けてしまいました」というのが正

しいかな(笑)。

現に、私は「もっとヨーデルが聴きたい」とはそれほど思いま

せんでした。まぁ、その「ヨーデルのすべて」が充実していたの

で満足したというのもありますけど、とにかく、私はこう思った

のだ。

「ヨーデルがこんなに面白いのだから、他の民族音楽も素晴

らしいに違いない」

そこから「音楽を旅する」が始まりました。

次回へ続く。いや、続かないかも。

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2008年4月25日 (金)

映画を追い、映画に追われる

私は映画を年間150本くらい見ます。

学生の頃は200本以上見てたかな。それでも時間があったの

だから、いかに勉強していなかったかということでしょうか?

1年は54週、約50週として、年間150本は週3本のペースと

いうことになりますね。これが多いか、少ないか?

実際見ている感じで言いますと非常に少ない感じがします。

話題作を全部見ることすら難しい数字、そんな感じです。例えば

話題の新作がレンタル店に並ぶ、それを片っ端からレンタルし

て見終わるまでに次の話題作はもう店頭に並んでいます。つま

り、映画が提供されるペースに見るペースが追いつかない。

そうするとですね、どれくらい話題になった映画をフォローするか

というのが問題になってきます。話の種にもなりますから人気作

は見るようにはしていますが、でも、やはり好みもあるし、元来

マイナーなものの方が好きだし、そういうことを言っていると、結

局かなり話題になっている映画すら見れない数になります、150

本ていうのは。現に「スパイダーマン」のシリーズも見ていないし、

日本映画は洋画以上に話題が入って来やすい分見れていない

と思うものが多いし、今のところ韓流は殆ど無視ですね。

全部見る金も時間もない。そうなると限られた条件の中で、自分

にとって最大限面白いと思える作品を選んで見ることになります。

当たり前ですけど。既にそこから映画鑑賞は始まるんですね。

昔だったら映画館通りの前で「何を見ようか」と迷っている状態で

す。今はレンタル店や販売店でそれを決めているということにな

るのでしょう。まぁ、レンタルか購入かの判断も難しいんですけど。

ただ、これ何とも言えません。

取捨選択の中で捨ててしまった映画は見ないのだから。その判断

が正しかったかどうかは分からないんです。捨ててしまった中に宝

石があることは充分考えられるのです。

何しろ自分で選んだ作品も面白いものばかりではない。そんな時

は「あぁ、別のにすればよかった」と思いますが、もう時間は戻りま

せん(笑)。自分の判断基準も当てにはならない。頼むから面白い

のを見せてくれ。

出来ればもっと時間がほしいなぁ。

今の倍のペース、1日1本寝る前に映画を見る、なんて感じ。

それならほとんど見たいものはカバー出来そうですね。

って、お前はいつ音楽を創るのだ、出来まへん。

2008年4月24日 (木)

「髪結床」と書いて「かみゆいどこ」と読む

私の名前は「髪結床」と申します。「かみゆいどこ」と読みます。

たまに「何て読むの?」って聞かれますんで、ここで説明を。

で、「髪結床」というのは理容室のことですな。主に明治時代

以前の理容室。歴史的には室町時代あたりから始まって、

江戸時代にピークを迎えます。まぁ、町人に至るまであの髷を

結っていますし、特に女性の髪型は複雑化、人々も江戸中期

になるとそれなりに安定した暮らしぶりになってきたことから

「髪結い」の出番が多くなったのでしょう。

特に吉原あたりの女郎たちは髪結いのニーズが多いですか

らね、髪結いさんたちは道具を持って吉原を回ったそうです。

元々はそうやって道具を持ち歩き出張していくのが「髪結い」

だったのですが、市井の人々の間に「髪結い」のニーズが増

えると、江戸の町に多くの「髪結い」が店を構えるようになりま

す。それが「髪結い床」ですね。通称「床屋」さん、はい、これ

は今でも同じです。

ただ、今でも「理容室」は「床屋」ですけど、「美容室」は「床屋」

とは言いません。これも歴史的な所以があります。男性の髪型

はほぼ定型化していましたが、女性の髪形は複雑になるばか

り。そう、江戸の女性はみんなオシャレでした。江戸時代も中期

になると、女性の複雑な髪型は男の髪結いの手には負えず、

女性の髪形を熟知した「女髪結い」の手に委ねられるようにな

ります。ですから、男性は「床屋」へ行き、女性は「女髪結い」に

来てもらうのが一般的になったのですね。ですから、今でも「理

容室」だけが「床屋」なのです。

「髪結いの亭主」っていう言葉があるじゃないですか。女房の収

入でいい暮らしが出来る男のことです。これは上記の「女髪結

い」の収入が結構良かったことから来ているのです。当時「女髪

結い」は髪形の流行を作るファッションリーダーだったのですね。

さて、何故私の名前が「髪結床」なのか?

これは元々私が漫画を描いていた時のペンネームです。何故

ペンネームに「髪結床」とつけたか。

これは当時の「髪結い床」がひとつの社交場だったからですね。

上記の如く「髪結い床」「床屋」には町の男性たちが集まります。

そこでは色々な人が出会い、下らない話をして盛り上がったのだ

と思います。当時そんな社交場は「髪結い床」と「銭湯」くらいだっ

たでしょう。式亭三馬の「浮世床」と「浮世風呂」はそんな社交場

を描いた作品です。はい、このブログの名前も「浮世床」です。

元禄、化政と町民文化を花咲かせた一般ピープルのパワーの

象徴のように思えるんですね。そんな庶民パワーにあやかりたい

と思ったかどうかは今ではよく覚えていませんが、そんな成り行き

でペンネームとし、そして音楽を始めた時もこの名前を使ったので

す。まぁ、さすがに名前が「銭湯」じゃどうかなって思いますし。

願わくばこのサイトも当時の「髪結い床」のように賑わうといいなぁ

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お引越しのご挨拶

初めまして 髪結床(かみゆいどこ)と申します。

一応音楽家です。

これまでは音楽サイトYoroZooで毎日ブログを書いておりまし

たが、同サイトが4月30日を以て閉鎖することとあいなり、本

日こちらに越して参りました。

まぁ、私のブログは主に「音楽ネタ」が中心でしょうか。

洋楽、それも60年代~80年代ネタが多いかな。ビートルズの

話題は多いかも。クラシック、ジャズもありますね、後は民族音

楽とかアニメソングとか。

その他音楽ネタ以外では、やはり映画ネタ、漫画ネタでしょう。

そうそう、私は甘党なのでそういう話もたまに出ますね。

いずれにしても、ほぼ毎日、週休2日くらいのペースで行くと思

います。

で、一応音楽家ですので、私の楽曲を聴いてもらいたい、そん

な思いでこのブログ更新しております。ですから、このブログに

お立ち寄りの際は私のオフィシャルホームページ及びMySpace、

Wacca等の音楽サイトの私のページまで足を運んで下さいませ。

おいおいここでも楽曲アップ出来るようにしたいと思っています。

それでは、よろしく。

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