新曲アップ~「長篠」
新曲アップしました。
「戦国絵巻ポップス」第三弾は「長篠」です。
「桶狭間」「川中島」に続いて、選んだのは長篠の戦いです。
どうでしょう?知名度からいくと前の二つに劣るのかも知れません。
しかし、日本史の教科書などでは、普通個々の戦の名前まではあ
まり重要視されませんけど、この長篠の戦いだけは太字だった記
憶があります。って言っても私が学生の時分なので相当前の話で
す、今は分かりません。
この長篠の戦いだけが、教科書に載っていた理由、それはこの戦
に日本史上初めて鉄砲による組織的戦術が用いられたからです。
故によくこの戦を称して「画期的」と言われることが多いですね。
まぁ、そう言ったあたりが、第三弾に取り上げた理由でしょうか。
ただ、この「長篠の戦い」の歴史的真実は、今まで語られてきたり、
映画やドラマに描かれていたのとはちょっと違うという説もあります。
従来、織田・徳川軍が使った鉄砲は3000丁と言われてきました
が、最近では1000~1500丁くらいではないかというのが主流
のようですし、そうなると、3000丁を1000丁ずつに分けて順繰り
に三段撃ちするというのも無かったということになるようですね。
また、そもそも武田騎馬隊自体存在が疑われるなど、色々な説が
出ておりますね。
しかし、「桶狭間」「川中島」でもそうでしたが、あくまで多くの人の心
の中にある「長篠」を描きたいという思いから、過去何度と無く描か
てきた姿の「長篠」にさせて頂きました。まぁ、真実を追求するのが
目的ではありませんから。ですから、映画「影武者」に近いかな?
そんな中で私が思う「長篠」像というものがあります。
それは、新しいものと古いものの世代交代ですね。
「長篠」というと鉄砲がクローズアップされがちですが、あくまでそ
れは象徴だと思っています。その本質は「商業型経済を基盤にし
た織田と農業型経済を基盤にした武田の世代交代」です。
農業は国の礎ではありますが、その収穫高、いわゆる石高は技
術革新でもあれば別ですが、そう一朝一夕には伸びるものではあ
りません。だからこそ、この戦国時代、国力を伸ばそうと思えば他
国を侵略し、国を大きくする必要がありました。そして、それを実践
してきたのが武田です。しかし、それには限界があります。何故な
ら自国がいくら大きくなっても、周辺の国々も淘汰されて残った強国
ばかりになってきますから、もう簡単には侵略できなくなります。
「川中島」が5回もあったのに決着がつかなかったのがいい例です。
一方、商業を基盤に置いていれば、爆発的な成長が期待出来ます。
現に信長は、商業都市堺を押さえ、琵琶湖の水運の拠点大津を
抑え、その経済力は他の戦国大名を遥かに凌ぐ勢いを有していま
した。信玄や謙信より後発の信長が先達を一気に追い抜いていった
秘密はそこにあるのですね。
ですから、この戦、鉄砲を使ったことより、鉄砲をあれだけの数揃え
られたことが本当は凄いのです。その経済力こそが勝因なのです。
そして、その差、商業型と農業型の経済力の差は時間が経つほど
大きくなっていくのです。恐らく、それは信長も武田の武将たちも分
かっていたのだと思います。だからこそ、あの長篠の戦いで、信長
は野戦でありながら、籠城策のような戦術、すなわち「負けなければ
いい」という戦い方をしたのではないか。もし、仮に武田が無理に攻
めて来ずに、退却したら、それで勝ちだし、決着が後に延びるほど、
経済力の差はもっと大きくなるわけですから、焦りはありません。
逆に、武田はあそこで織田に勝ちたかった。もちろん、名将が多く
いましたし、数で劣っていても、正面から戦えば武田に分があった
のではないかと思います。だから、結果的に無謀と言われたような
戦に進まざるを得なかったのだと、私は考えています。
あと、一つ。人によっては、武田勝頼は凡将だったという人もおり
ますが、それほど愚かではなかっただろうと思います。一方で、敗
戦を予感しながら譜代の名将たちは戦に臨んだという話、これはど
うかと思います。やはり彼らも読めなかったのではないかな、信長
のやることが。
まぁ、いずれにせよ、この戦にもドラマがいっぱいです。
サウンド的には「川中島」とはうって変わってシンプルなロック。
台詞等は極力省き、歌中心にしてみました。
是非聴いてみて下さい。
下記ページで聴けますのでよろしくお願いします。
髪結床MySpacehttp://www.myspace.com/kamiyuidoko
髪結床Waccahttp://wacca.tv/a/kamiyuidoko


聴きましたよぉ。9分以上の超大作ですね(笑)よくあんなに長い歌詞が作れるものだと感心しました。鉄砲の効果音も臨場感溢れていました。ブログを読んで長篠の戦で鉄砲が初めて使われたことを知って、ますます鉄砲の効果音の意味がわかりました。でも今は鉄砲の効果音まであるんですね。
投稿 青葉ゆり | 2008年5月12日 (月) 21時58分
早速お聴き頂き感謝感激です!
詞は長いんですけど、本当はもっと長くしたいくらいなんですよ(笑)。個々の武将にももっとスポットを当てて描きたいのですが、それだとオペラみたいな長さになるので、さすがに難しいと思いまして。
鉄砲の音は確かにサンプリングになるんですけど、残念ながら馬のいななきが無くて。入れたかったなぁ。
投稿 髪結床 | 2008年5月12日 (月) 23時03分