法隆寺 至高の美
奈良へ行ってきました。一泊二日で。
今回の目的は、復元された「玉虫厨子」を見ることです。
6月末までの公開ということでしたので、予定していなかったので
すが、急遽、奈良へ行ってきました。
法隆寺は約5年ぶりです。私が静岡に行く直前に行ったのが最後
でしたから、それくらいになります。
法隆寺はいいなぁ。行く度に思う。
ご存知のように、法隆寺は日本の世界文化遺産第一号です(同時
登録は姫路城)。しかも、これは最近よくある、とにかく世界遺産に
したいという思いで、とにかく申請した、という経緯ではなく、ユネス
コの方から指定してきたものだと言いますから、正に第一級の文化
遺産と言えるでしょう。
それもそのはず、有名な話ですが、この法隆寺は世界最古の木造
建築物なんですよね。1300年も風雨に曝されながら立ち続けてき
たというのは、もちろん後世の人たちの努力の賜物でしょうが、それ
よりも、当時の建築技術の素晴らしさにあるのだと思います。
例えばよく見ると、回廊の屋根を支える木材は微妙に曲がっている。
これの曲がり具合はどうやって計算したんだか分かりませんが、宮
大工の話では、その曲がり具合により、上手く重みを分散させてい
るということでした。
私はこの法隆寺と伊勢神宮が大好きです。
上記のようにこの法隆寺が世界最古の木造建築物です。でも、実は
伊勢神宮の方が建物のスタイルとしては古いのです。藁葺き屋根に
掘っ立て柱、つまり地面にドーンと刺してあるだけという古代日本の
スタイルですね。そこらへんはむしろ登呂遺跡にある建物に近い。
法隆寺はちゃんと石で礎を補強してありますから、スタイルとしては
もっと新しいわけです。
でも、伊勢神宮は20年ごとに建替えるのだ。式年遷宮といって、今
の宮の横に新たな宮を建築し、神様にお移り頂くという儀式を1300
年繰り返してきたのです。
1300年立ち続けた世界最古の木造建築物法隆寺、1300年最古
の建物を新築し続けてきた伊勢神宮、この二つを見ると、どうも感慨
深く、涙ぐんだりしてしまいます。
そして、玉虫厨子は素晴らしかった。
簡単に言ってしまえば、レプリカなのでしょうが、それでも私たちは本
物の玉虫厨子に手を加えるわけにはいきません。でも、当時の姿を
出来ることなら見てみたい。となれば、この方法がベストだと思いま
す。残念ながら、撮影禁止だったので写真はお見せ出来ませんが、
非常に美しかった。
あれを作らせたのは民間の方だそうです。飛騨の方だったかな。
その方は完成直前に亡くなられたそうですが、天国で喜んでいらっ
しゃるのではないでしょうか。
本来はもっと公の仕事としてこういう文化事業はやってもらいたい
です。
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