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2008年6月11日 (水)

音楽は神の世界に挑むもの

昔、学校の音楽室に偉い作曲家の肖像画が飾ってありました。

今はどうだか知らないけど、少なくとも私が学生時代はそうでし

た。バッハ、モーツァルト、ベートヴェン、ここらへんは必ずあっ

たと記憶しています。それ以外ならヘンデル、ハイドン、ブラー

ムス、チャイコフスキーあたりか。

まぁ、いずれにしてもクラシックの偉大な作曲家たちの肖像画

というのは音楽室には欠かせないアイテムの一つでした。

ただ、いつの頃かは覚えていないのですが、その肖像画の中

にピタゴラスの肖像画があったことを覚えています。

はい、そうです。あの「三平方の定理」を考え出した人ですね。

私はその時、「あぁ、ピタゴラスも音楽やっていたんだ、世の中

マルチな人っているからなぁ」くらいにしか思いませんでした。確

か「むすんでひらいて」の原曲はジャン・ジャック・ルソー作曲だ

ったと思うし、そんなこともあるんだと思ってました。

しかし、そうではないらしい。

ジャン・ジャック・ルソーのような啓蒙思想家が作曲するのはそ

ういうマルチな面なのかも知れませんが、ピタゴラスが音楽を

やるのはちょっと違うのだ。大昔、音楽は神の世界を解き明か

すための学問だったのです。「クワドリヴィウム」と呼ばれ、音楽

幾何学、天文学、数論は神の世界の調和を解き明かしていくた

めの学問として、その根源は一緒であると捉えられていたので

す。従って、数学者は音楽をやるのが、ある意味当たり前、当

然、幾何学の世界で名を成したピタゴラスが音楽に無関心な

わけがないということになります。彼は別に趣味で音楽をたしな

んでいたのではなく、自らの学問の一環として音楽をやっていた

とうことです。

確かに、IQ300の天才少年現るみたいな話の時、数学の分野

でもの凄い才能を発揮している場合、音楽にもその才能を発揮

することが多いということをTVで見たことがあります。それもそう

いうつながりなんでしょう。

正直、数論と音楽の根源が一緒だと言われてもピンと来ないと

ころがありますけど、音楽は不思議とあの小節で区切ったなか

に収まりよく入る場合に限り美しい調和を見せるというのも一面

事実だなぁ、と音楽をやる者は誰でも思うだろうし、完成された

数式はある意味芸術であるという人がいるのも事実ですし、私

も少なからずそう思いますから、実際、その根っこはつながって

いるのかも知れません。

音楽というと、根っから文系肌の人がやる、芸術家というと数学

のようなきっちりとした学問とは無縁と考えがちですが、きっちり

理論を追いかけるクラシック系の音楽家はそうではないのです。

確かにバッハの平均律などの理論書は数学の教科書みたいで

すからね。

私は根っからの文系です(笑)。

私にはそんな難しい理論を追いかける力量はありません。

私はムジクス(音楽家)ではないのだろうな、カントレ(歌い手)な

んでしょう。いくら曲を書くといっても、所詮気分で書いているもの

だから。

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